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岐阜陸上自衛隊小銃乱射事件「犯人は入隊3ヶ月目」ストレスやパワハラが原因?

自衛隊 ニュース
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2023年6月14日午前9時10分ごろ、岐阜県岐阜市にある陸上自衛隊・日野基本射撃場から消防に「銃による負傷者がいる」と通報が入りました。

射撃場内で隊員の男が自動小銃を乱射し、その場に居た男性自衛隊3名が撃たれて負傷しました。防衛省によると、このうち25歳の男性隊員を含む2人が死亡したということです。

自動小銃を乱射した18歳の自衛官候補生の男は、その場で他の自衛隊員によって殺人未遂容疑で現行犯逮捕されました。

現時点で判明している情報をご紹介していきます。

元自衛官に聞いた小銃射撃訓練内容「防弾チョッキは付けない」

 

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岐阜陸上自衛隊小銃乱射事件「犯人は自衛官候補生」

18歳自衛官候補

報道によると、逮捕された犯人の男は、18歳の自衛官候補生。今年4月に自衛隊に入隊し、名古屋市の守山駐屯地で勤務していたそうです。

事件発生時は、新入隊員の実弾射撃訓練中でした。警察関係者の話では、男は発砲を認めているそうです。

自衛官候補生(または「自候生」と略されます)
2010年度から陸上・海上・航空自衛隊で採用が開始された任期制自衛官の中で、教育期間中における定数外の身分を指す。2009年10月3日に公布された防衛省設置法等の一部を改正する法律を根拠とし、2010年7月1日から施行され、2011年3月と4月の入隊から適用されています。自衛官候補生となるための年齢要件は、入隊時に18歳以上かつ33歳未満の日本国籍を持つ男女で、この年齢上限は2018年10月から施行された、防衛省令第6号による自衛隊法施行規則第25条第2項の改正により、以前の27歳未満から33歳未満へと引き上げられました。

陸自自動小銃乱射事件の発生現場は?

自衛隊射撃場

18歳の自衛隊候補生による自動小銃乱射事件が起きたのは、岐阜県岐阜市にある「陸上自衛隊 日野基本射撃場」です。

〒500-8212 岐阜県岐阜市7
陸上自衛隊 日野基本射撃場

射撃場の付近には、住宅地もありますが、射撃訓練は防音設備が整った屋内で行われていたため、周辺住民は事件発生直後の銃声は聞いておらず、救急車や「AEDを探してきて!」という物々しい雰囲気で何か起きているということに気づいたそうです。

 

撃たれた隊員は誰?犯人との関係は?

自衛官

報道によると、犯人である18歳の自衛官候補生に撃たれたのは、指導員の自衛官と見られます。事件発生時、犯人の男は訓練中で、自動小銃に銃弾を装填後、3人の自衛官に向けて発砲したとのことです。

35普通科連隊

これにより、20代〜50代の男性自衛官3人が負傷し救急搬送されました。しかし、そのうち2人が死亡、1人が重傷です。

亡くなった隊員の氏名は、現時点で公表されていません。

【死亡した隊員】
・陸上自衛隊守山駐屯地所属:25歳男性隊員
・陸上自衛隊守山駐屯地所属:52歳男性隊員【負傷した隊員】
・陸上自衛隊守山駐屯地所属:25歳男性隊員
撃たれて死傷した隊員3人は、いずれも犯人の18歳自衛官候補生と同じ駐屯地に所属しています。犯人と被害にあった3人との間になんらかのトラブルがあったのでしょうか。
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陸上自衛隊自動小銃乱射事件犯人は誰?顔画像は?

自衛官

現時点で、犯人の自衛官候補生の氏名や顔写真などの情報は分かっていません。現時点で判明しているのは下記情報です。

【年齢】18歳
【所属】愛知県名古屋市の陸上自衛隊守山駐屯地
【入隊期間】3ヶ月(今年4月に入隊)
【逮捕容疑】殺人未遂

犯人の男は、事件発生時に現場に居た自衛官によって、現行犯逮捕され、現在身柄は警察署に送られています。

改正された民法では、18歳は成人の扱いですが、少年法では未だに20歳以下は少年という括りです。そのため、今後、犯人の氏名等詳細が報道されるかは、各報道機関によって変わってくるでしょう。

高校卒業後直ぐの入隊とみられることから、まだ幼さの残る青年かもしれません。

 

犯人が所属していた駐屯地の場所は?

日野射撃場

犯人の18歳自衛官候補生と、死傷した3人が所属していたのは、愛知県名古屋市にある陸上自衛隊守山駐屯地。

〒463-0067 愛知県名古屋市守山区守山3丁目12-1

守山駐屯地は住宅街の中にあります。航空写真をみると、近くにある守山小学校の4倍くらいの敷地面積がありそうです。かなり広大な敷地ですね。

 

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小銃乱射の犯行動機はパワハラか精神的ストレスの可能性も

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現在、犯行動機などは分かっていません。陸上自衛隊に限らず、自衛隊は訓練がとても厳しいことで有名な組織です。
筆者の知り合いに元自衛官がいますが、実際の戦闘を予測した訓練を行うため、時に理不尽とも思えることも多々あるそうです。
自衛隊は、国防を担う重要な組織のため、一般社会では想像できない厳しい訓練をしています。そんな中で、ストレスを抱え爆発してしまったのでしょうか。犯人の自衛官候補生は、4月に入隊したばかりで、まだ入隊3ヶ月だったそうです。
一般社会においても、新生活が始まって3ヶ月という時期は、「六月病」になりやすい時期。入隊して3ヶ月ということなので、精神的に追い詰められていた可能性もあります。
「六月病」とは、新卒で入社した新入社員に見られる症状。新入社員研修や配属が終わった6月頃に、仕事に対する意欲や元気をなくすなど心身の不調が起きる症状。「五月病」と同じく社会に認知されつつあります。※医学用語ではない
しかし、自衛隊では時々「セクハラ」や「パワハラ」といったハラスメントも起きているのも事実…。犯行動機に「パワハラ」といったハラスメントもあったかもしれません…。
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自衛隊自動小銃乱射事件「陸上幕僚長が陳謝」再発防止図る

森下幕僚長

今回の自衛官候補生による自動小銃乱射事件を受け、午後2時過ぎ、陸上自衛隊トップの森下泰臣陸上幕僚長が会見を開きました。

「この度は、国民の皆様に大変ご迷惑、ご心配をおかけし申し訳ありません。このような事案は、武器を扱う組織として、決してあってはならないものであり、陸上幕僚長として非常に重く受け止めております」
「しっかり原因を究明して再発防止、国民の信頼回復に努めて参りたい」

森下幕僚長は、今回の事件を謝罪した上で、調査委員会の立ち上げと事件の原因究明・再発防止を図る発言しました。

 

浜田防衛相「心からお詫び申し上げたい」と陳謝

浜田防衛相

陸上幕僚長の会見後、浜田防衛大臣もマスコミの囲み取材に応え、「国民の皆様に大変ご心配をおかけしたことを心からお詫び申し上げたい。大変申し訳なかった」と陳謝。

また、死亡した隊員の冥福を祈るとともに、捜査への全面協力と原因究明・再発防止を指示したことを明かしました。

 

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陸上自衛隊での小銃乱射事件「昭和59年にも起きていた」

日野射撃場
陸上自衛隊で自衛官候補生による自動小銃乱射が起きた今回の事件。しかし、陸上自衛隊で小銃乱射が起きたのは今回が初めてではありません。
今から39年前の、1984年(昭和59年)2月27日、陸上自衛隊山口駐屯地射撃場において、訓練中の自衛官が同僚に向けて小銃を乱射する事件が起きています。

【事件概要】1984年(昭和59年)2月27日昼ごろ、陸上自衛隊山口駐屯地近傍にある山口射撃場で、射撃訓練を受けていた第17普通科連隊所属の60人の隊員のうち、左端にいた二等陸士A(当時21歳)が振り向きざまに、持っていた64式小銃を居並ぶ自衛官に向けて乱射した。結果、4人が重軽傷を負い、そのうち1人は翌日死亡。

Aは小銃を携帯したまま、ジープで逃走。ただちに、自衛隊や山口県警察は厳戒態勢をとり、午後4時40分に山口市内で身柄を拘束した。

当時犯行に及んだAは、「日頃から馬鹿にされ鬱憤が溜まっていた。どうにでもなれと思って撃った」と証言しています。その後、重度のうつ病による心神喪失状態にあったとして起訴されず、Aは精神病院に入院しました。

今回の小銃乱射事件の犯行動機は、現時点では不明ですが、もしかすると過去の事件と同様の動機の可能性もあるのではないでしょうか…。

事件の原因究明が待たれます。

 

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追記:自衛隊自動小銃乱射事件「その人を殺すつもりはなかった」

自衛隊の射撃訓練場で小銃乱射をした、18歳の自衛官候補生の男は、岐阜県警で取り調べを受けています。捜査関係者の話によると、男が狙ったのは死亡した52歳の隊員で、亡くなった25歳の隊員と重傷を負った隊員については、撃つつもりがなかったと供述しているようです。

また、死傷した3人とは別の隊員の肩書を叫んでいたという情報もあります。訓練中の不満が溜まっていたのでしょうか…。

新隊員教育の実弾射撃訓練最終日で起きた今回の悲劇は防げなかったのか…。

 

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追記:自衛隊小銃乱射「死傷した3名の氏名公表」

6月14日、岐阜市の自衛隊の日野射撃場で、自衛官候補生の男が隊員3人を銃撃した事件で、防衛省は死傷した隊員らの氏名を公表しました。

防衛省によると、亡くなった隊員2人は、それぞれ陸上自衛隊第35普通科連隊に所属する、菊松安親1曹(52)、八代航佑3曹(25)だということです。

また、狙われたとみられる菊松1曹は、胸を撃たれ、八代3曹は脇腹を撃たれました。また、重傷を負った隊員は同じく第35普通科連隊所属の原悠介3曹(25)で、左足を撃たれたということです。

元自衛官に聞いた小銃射撃訓練内容「防弾チョッキは付けない」

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