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元自衛官に聞いた小銃射撃訓練内容「防弾チョッキは付けない」

陸上自衛隊 ニュース
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2023年6月14日午前9時10分、岐阜県にある陸上自衛隊・日野基本射撃場で、18歳の自衛官候補生による小銃乱射事件が発生。

当時、射撃場内では自動小銃を使った射撃訓練が行われていました。自動小銃の乱射により射撃場内にいた男性自衛官3人が負傷。そのうち、25歳と52歳の隊員が死亡、残る1人の隊員も重傷です。

自動小銃を乱射した18歳の自衛官候補生は、殺人未遂の容疑で現場にいた自衛隊員に現行犯逮捕されました。現在、警察署で取り調べを受けています。

今回の事件を受け、筆者の知り合いである元陸上自衛官に、自衛隊での小銃射撃訓練の内容を聞き取り調査しました。

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自動小銃射撃訓練内容「訓練は二人一組のペア」

35普通科連隊

18年ほど前に、陸上自衛隊にいた元自衛官の知人に、小銃訓練について聞いたところ、射撃訓練はレーンに分かれて二人一組で行い、1人は射撃、1人は弾入れなど補助をするのだとか。また、必ず監督官が訓練中は監督していたそうです。

【射撃訓練】
・レーンに分かれ一斉に行う
・二人一組、一人は補助作業をする
・射撃場内に監督者がいる
・射撃訓練中は隊員は必ず鉄帽(テッパチ)を着用する
筆者の知人によると、射撃訓練の熟練者になると、自分1人で弾入れから射撃まで行うこともあるようです。

射撃訓練に防弾チョッキは着用しない

自衛隊防弾チョッキ

知人の元自衛官によると、小銃訓練中に防弾チョッキは着用しないようです。なぜ着用しないのか聞いたところ、防弾チョッキを着ると動きづらいため、射撃訓練中に着用はしないとのことです。

また、小銃訓練の際に、約40年前に陸上自衛隊山口駐屯地で起きた、射撃訓練中の小銃乱射事件の話を上官からされ、その事件がきっかけで、小銃訓練の際は、鉄帽(テッパチ)を着用するようになったというエピソードを聞いたそうです。

テッパチ:自衛隊員が訓練や演習等で着用する鉄帽(戦闘用ヘルメット)を指す自衛隊内の用語
知人の元自衛官によると、基本的に射撃訓練中に今回のようなことが起きることは想定していないとのことです。

自動小銃の威力はどのくらい?

今回使われた自動小銃の種類などは不明ですが、知人が当時使用していた小銃は射程距離2kmのタイプだったそうです。

威力について質問したところ、「人に向けて撃ったことはないのでわからないが、小銃に使用されている弾は、警察官が使用する拳銃の弾と異なり、先が尖っているため殺傷能力は高いのでは。」と回答してくれました。

今回、18歳の自衛官候補生に撃たれた隊員3人は、至近距離から撃たれたと思われます。速報が流れてから、負傷した3人中2人の隊員の死亡が確認されるまでの時間が短かったことから、かなりの致命傷だったのではないでしょうか。

亡くなった2人の隊員の方は、即死だった可能性もあります…。

今後、同様の事件が起きないよう原因究明と再発防止を徹底できるのでしょうか。

本記事内の内容は、協力してくれた元自衛官の知人が勤務していた当時の情報です。所属する駐屯地によって、装備品や訓練内容が異なる場合もあるため、あくまで参考としてください。
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